2007年8月25日土曜日

生きてきた環境を乗り越えて




今回、日本に来たメンバーはそれぞれまったく生活環境の違ったところから、集まってきました。そして、その中でもカンボジアのメンバーの育った境遇ほど違いがあったメンバーはいません。

カンボジア国内でも、支援する側とされる側という環境から同じ仲間として日本にやってきました。
プリンセスの娘という環境、孤児院で生活しているという環境、ある程度裕福で生活に支障のない生活をしてきた環境。
日本に来る前から、その環境の差を乗り越えて共に自分たちの国の自立を目指してがんばろうと約束してきました。


期間中、ついつい一人になってしまう子を何度かスタッフが目撃しています。けれど、それのどちらが悪いんでなく、そうなってしまう現状がそこにありました。
英語のわかるメンバーが、アドバイスする場面もありました。
また、何不自由なく育った子たちは、ときおりこの合宿の不満を顔に表す様子も伺えました。


彼女、彼らの中にどんなことが起こったのでしょう。小さな事件はいくつもあったと思います。けれどそのつど、なんのために自分たちはここにいるのか、ここに来たいと望んだのかを確認しても、もらいました。

日が経つにつれて、そして大きなイベントが終わるたびに、子供たちの顔が変化していきました。
7月7日のステージイベントでは、きっと想像した以上の展開を目の当たりにしたのでしょう。少しずつ、少しずつ、見えない壁がなくなるように、本当に心から仲間同士だとお互いに感じている様子が、はっきりわかってきました。

信じあうこと、分かち合うことの向こうに得られる感動を実感したとき、ある子は、むせび泣くように泣きじゃくり、ある子は凛としっかり胸をはって、ある子はもうただただ抱き合っていました。

今、これをレポートさせてもらっている私自身、彼ら、彼女たちの母国の環境をよく知りません。そんな私がレポートするのは、正直おこがましいのです。が、カンボジアの子供たちと別れる際、「お互い平和や自立を信じて生きようと決めた仲間だよ。私もがんばるから、みんなもがんばろう。そうしたら、きっとまた会えるチャンスがくるよ。」ことばにはならなかったけど、そんなめいいっぱいの思いで握手しました。その時の子供たちの様子は、目の輝きが違っていました。きっと、この衝撃的な体験は、あの子たちの生き方に大きな波紋を投げかけたに違いないと思います。



たとえプリンス、プリンセスといわれる王室の環境だとしても、その昔は、一番命を狙われる境遇をすごし、多くの身内を殺害された経験がある方でした。そんな過去のあるカンボジアという国の未来。けっしてどこか遠い国のしらない人たちの話とは思えない、子供たちの経験と瞳でした。

2007年8月23日木曜日

お互いに名前を覚えよう

ハートエキスポ1Weekを前に、アジアの仲間たちに宿題が出されました。それは、日本人の仲間と合流する前に、ミャンマー、スリランカ、カンボジアのメンバーの名前を覚えようという内容です。

みんな、それまでなんとなく同じ国の仲間同士で集まってしまいがちでしたが、この宿題によりどこそこで、互いにコミュケーションをとろうと他国の仲間に近づいていく姿が見受けられました。

突然、私にも「名前を言ってみて」と互いの名前あてゲームが始まった。
これは抜き打ちでした。「ノーツゥザンソー」「のーざんそー??」読み仮名と発音が違う。何度も言い直して正解だったときの笑顔。自分の名前を呼んでもらえるよろこび。多くはコミュニュケーションできなくても、互いに名前を知っている、そんなことから心は通じ合っていくのですね。

2007年8月3日金曜日

掃除


エキスポ前に、事前学習として宿泊していたダイレクトアクションセンター(弥勒寺)は、大変古い日本家屋です。

アジアの仲間たちには、障子、床の間、畳、どれもこれもはやり日本ならではのこの家屋は、はじめての体験です。

お風呂に引き続き、掃除について日本の心遣いの説明がスタッフからありました。
木でできているので、床に落ちて水滴をそのままにしていたら、いつか腐ってしまうこと。あと、掃除は自分の心磨きだということなど、今の日本人が聞いても、思わず自分を振り返るような内容が、仲間たちに説明されました。

私も含めてですが、日本人スタッフの中には、逆に彼らの現地での生活ぶりを知らないメンバーもいます。
「みんな、実際の生活とどのくらいのギャップがあるのだろうか?」
「私が逆に、向こうに行ったらこんな風に、素直に向こうの環境を受け入れることができるだろうか?。」
ふと、脳裏によぎったことは隠せません。

掃除は、心磨きという説明のがと、2日間、食事後、つぎのプログラムまでの時間に、掃除が行われました。
特に2日めは、日本人スタッフが、昨日あんなにいっぱいしたらか、今日は特別に時間をとらなくても、そのつどでいいんじゃないかなあという予定だったにもかかわらず、アジアの仲間たちは、誰が言い出すでなく、掃除をはじめ、ついには、年末大掃除ではないかというくらい、背の高いメンバーがその上にはしごにあがって、太い梁の上の埃から、どの障子や、ガラス戸のさんも、ピカピカになっていきました。一緒に動く日本人スタッフも、テレビの後ろの埃ひとつまでと夢中になってしまって、笑顔いっぱいの大掃除でした。
畳の目にそって掃く。実践中です。


障子のさんの隅々まで、隅々まで

ずっと雨が降っていたのですが、その日は、久しぶりの日差し。
雑巾が、軒下にずら~と干され、掃除のあとに散歩にでかけ、深い木々の中をみんなで歩いたのが、それはそれは気持ちのいいひと時でした。

お風呂と、掃除。
その奥に流れている心の部分が、理解し、そして自分がなぜここに居るのかという動機、最初の思いを大切にすれば、言葉や、環境の壁は、いろいろなハプニングを伴いながらでも、前に進んでいったように思われます。