今回のハートエキスポへの参加を希望する、途上国で積極的に自国の自立を目指す青少年たちの、日本に来たい理由の大半がこの内容でした。
ハートエキスポでは、この青少年たちの希望である「日本の豊かさ」の背景を知ってもらうために、戦後から現在までの日本の歩み、特に戦後すぐから猛スピードで復興した時代のことを知ってもらおうというプログラムが行われました。
開催地である石川県のコマツ粟津工場様のご協力で、工場見学と戦後からずっとコマツで働き続けたOBのみなさんのお話などをお伺いしました。
写真は、プロジェクトXのコマツ製作所シリーズを、スタッフが通訳をしながら見ているところです。
日本語、英語、ミャンマー語とシーンのたびに止めて説明をしていきました。けっしてどこか遠い国のしらない人たちの話とは思えない、子供たちの経験と瞳でした。


スクリーンを見つめるその顔は、どの子も真剣そのもの。メモを取る姿を多く見受けられました。次の日に工場見学を控えていたのですが、スクリーンに出て来るコマツの創始者のみなさんを指差して「明日、工場行ったらこの人たちに会えるのか?」と、多くの子供たちが期待いっぱいで質問していました。戦後からアメリカへ自分たちの製品を輸出するまでのプロセスが、彼ら、彼女たちの心を強くひきつけたようで、是非こんなにがんばった人達に会いたいと思ったのでしょう。尊敬のまなざしでいっぱいだったのが、印象的でした。

質疑応答。雇用問題や、休憩時間などの質問も出ていました。
OBのみなさまとのミーティングでは、カンボジアのプリンスが、「このような苦痛な時期の様子を思い出させることになり、心苦しく思いますが、どうぞ、私たちにご指導をお願いします。」という意味合いの言葉があり、きびしい現状を体験した同志のような、貴重なミーティングにもなりました。子供たちは、それをじっと静かに聴いていました。

オートメーション化された工場の様子を見入る子供たち。

現在の日本の豊かさの影には、このような血のにじむような努力と苦労があって成り立っているということを、生で見ることができたようです。
「心をこめて、一生懸命働く。」
わたしたち日本人の中でも、薄れつつある豊かさの土台。
改めて痛感し、ここにこのような純粋な子供たちと学ぶことができたこと、日本招聘の体験はやはりお互いに貴重です。